<密度差によりCo部分が黒く、鉄筋が白く写る>
- 透過撮影は、一方からX線を照射し、対向する裏側にフィルムを配置することによって透過像を撮影
- 撮影対象の両側に装置とフィルムを配置するための空間が必要
X線透過撮影の適用対象
- 建築物の壁や床の鉄筋位置、版厚の測定
- PC桁のシース内のグラウトの状態確認、床版の空洞検出
- 問題点の原因究明
X線透過撮影の特徴
- 画像は半透明な被写体に後ろから光を当てたときに得られる投影像のよう
- 点光源から発される放射光であるため、得られる透過像は幾何学的に拡大された投撮像となる
- Coと密度に差があるものほど明瞭に写る
安全管理
- 放射線防護のための安全管理上の制約があり、現場調査では低エネルギーのX線装置に限定される
- 「労働安全衛生法」や「電離放射線障害防止既製」によってエックス線作業主任者による安全管理が必要
- 作業管理区域の立体半径5m以内は立入禁止
設問解説より
- X線は物体通過中に指数関数的に減衰する。Co厚さによって強さ・照射時間を制御する
- 低エネルギーの適用厚さは400mm程度が限界
- X線フィルムは透過してきたX線の強さに応じて黒化する
- 密度の高いものほど白く写る