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アウトプット コンクリート

ASRの疑いがある場合の調査項目

<ASRには様々な調査法があるので正確に覚える>

調査項目
構造物の目視観察ひび割れ(拘束方向、亀甲状)、剥離・剥落・ポップアウト、変位、変形、変色、段差、ゲルの滲出
構造物の現地計測    ひび割れ幅の進展(コンタクトゲージ法など)、膨張量・変位量(変位計など)
非破壊検査(反応硬度、超音波パルス速度など)
構造物から採取したコアによる各種試験骨材の岩種および反応性鉱物の種類(偏光顕微鏡観察、X線回析、SEM-EDXA、赤外線吸収スペクトル分析など)
骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法、JIS A 1145)、モルタルバー法(JIS A 1146)、迅速法(JIS A 1804)、促進モルタルバー法(ASTM C 1260)など
アルカリシリカゲルの判定(化学成分分析、SEM-EDXA、酢酸ウラニル蛍光法など)
アルカリ量(水溶性アルカリ、酸溶性アルカリなど)
力学的性質(圧縮強度、引張強度、弾性係数、超音波パルス速度など)
残存膨張量(JCI-DD2法、カナダ法、デンマーク法など)

■骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)

  • 粒度0.15~0.3mmに調整した骨材試料25gと1NのNaOH溶液25mlを80℃、24時間保持したときに得られたアルカリ濃度減少量と溶解シリカ量を測定する。
  • 判定基準:溶解シリカ量≧10m mol/Lかつアルカリ濃度減少量<700m mol/Lで、溶解シリカ量/アルカリ濃度減少量≧1の場合に「無害でない」と判定する。

※イメージで覚えようとしたが、イメージしにくいものは連想もしにくい。各試験もそうだが、”アルカリ”のイメージって…青、高pH、アルカリ電池、弱アルカリ性なんとか、ん~…

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