<可溶性塩化物イオンの抽出方法は、全塩化物の抽出方法とは異なる>
- コアの最小寸法(JIS A 1107 圧縮強度試験方法に準じる)
- 直径D≧粗骨材最大寸法の3倍、長さL≧D
- 塩化物イオン量の濃度分布を測定する場合に備え、コアを構造物のどの位置で採取したか、表面がどちらかなどをコアに記入
- 表面水を拭い去った後、ビニール袋に密封
- 水中養生はNG(塩化物イオンの流出防止)
- コアから試料を切り出す際も水使用禁止、乾式のコアカッターを用いる
- 切り取ったCo片は、粗骨材を含めて全量を149μm篩を全量通過程度まで微粉砕し、分析用試料とする
塩化物イオン選択性電極を用いた電位差滴定方法・クロム酸銀-吸光光度法
- 試料を50°に温め、50°の温水を加えて保温し30分間振盪・・・可溶性塩化物が抽出される
- 濾液の一部を分取し、硝酸溶液(2N )を加えて酸性にする(pH3以下)
- 【電】濾液を試験装置にセットし、N/200硝酸銀標準溶液で電位差滴定する
- 【ク】酸性にした濾液に炭酸Caを加え静かに煮沸→常温まで冷却→100mLメスフラスコに濾過洗浄
- 【ク】クロム酸銀を加え、混合して呈色させたあと、加圧濾過し、400nmの波長付近で吸光度を測定
○抽出段階で煮沸するのは全塩化物量の測定の場合。可溶性塩化物イオン量を図る場合は50°に温めるのみで煮沸はしない。