床スラブ補強の要点 <鋼材を配置したり、厚さを増したりするとスラブの剛性は増す>
- 振動障害の改善・・・スラブの剛性を増す
- 小梁の増設による補強
- 鉄筋小梁の新設→大きな補強効果
- 直交する大梁にあと施工アンカー等で固定する
- 鋼板接着補強
- 帯状の薄鋼板を1方向or2方向にエポキシ樹脂などで接着
- 耐荷重の不足が懸念される場合に有効
- 長期経過後の剥離を防止するため、細径のあと施工アンカー配置が望ましい
- 増打ち補強
- 増し打ちは劣化している側から行い、新たにスラブ筋を配した上で、十分な厚さのコンクリートを打設する
- 鍼灸スラブを一体として荷重に抵抗させるため、スラブ界面にシアーキーを多く配置する
- 鉄筋接着工法
- 異形鉄筋を樹脂接着して補強する
- 劣化やひび割れが局所的の場合に有効
- 劣化しているCoを100~200mmピッチで溝状にカッターを入れてはつり、この中に鉄筋を配置して樹脂を流し込む。端部にフックを付けて定着を確保することもできる。
- 炭素繊維シートによる補強
- ひび割れに直交する方向に炭素繊維シートを樹脂接着して補強する
- 炭素繊維シート等の連続繊維は、引張り強度は極めて高いものの、剛性は小さい。劣化が軽微な場合に。