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アウトプット コンクリート

電気化学的補修工法の要点

<電気が宅的補修工法では、鉄筋を陰極(-)とする>

種類条件要点
電気防食工法期間:継続電流密度: 10mA/m2程度■外部電源方式:腐食に強いチタンメッシュなどをCo表面に設置し、10mA/m2程度の電流を供用期間を通じて通電する
■流電陽極方式:亜鉛シートや亜鉛溶射皮膜などをCo表面に設置し、内部鋼材よりイオン化傾向の大きい亜鉛などを陽極材として使用する
脱塩工法期間:4~8週間電流密度: 1A/m2程度仮設の外部電極とCo中の鋼材との間に直流電流を流し、Co中の塩分をCo外に取り出す工法。電解質溶液として水酸化Ca溶液などが用いられる。
再アルカリ化工法期間:1~2週間電流密度: 1A/m2程度中性化で劣化した構造物が対象。仮設の外部電極とCo中の鋼材との間に直流電流を流し、架設工材に保持したアルカリ性溶液をCo中に強制浸透させてアルカリ性を回復させる工法。炭酸Na溶液などが用いられる。
電着工法期間:3~6ヶ月電流密度: 0.5~1A/m2程度ひび割れが顕在化した構造物、ひび割れが予想され、またはそれによって構造の腐食が懸念されるCo構造物が対象。Co中の鋼材を陰極とし、海水中に対向した陽極との間に微弱な電流を数カ月間通電することにより、海水中のCaイオンやMgイオンなどをCo構造物のひび割れ部や表層部に析出させる工法で、ひび割れ分の充填や表層部の緻密化が図れる。
※電気学的補修工法には、通電処理によるASR促進問題やPC鋼材の水素脆性問題などがある

貴と卑:イオン化の傾向を表す言葉。電子を失い陽極となりやすい条件・場所・物質(アノード反応が起きる側)を貴、逆に電荷を帯びて陰極となる側(カソード反応側)を卑と呼ぶ。

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